日本ではじめてウェディングドレスを着た人は?ウェディングドレスの歴史

■結婚式といえばウェディングドレス! そのはじまりって?

真っ白なウェディングドレスを着て、バージンロードを歩く……。
ウェディングドレスは、女の子が誰でも一度は夢見る憧れの衣装です。

ウェディングドレスは一体いつごろから着られていたのでしょうか? 今回は、意外と知られていないウェディングドレスの歴史についてご紹介しましょう。

 
ウェディングドレスのはじまりは古く、ローマ帝国時代にまでさかのぼります。ヨーロッパにキリスト教が普及し、教会で結婚式が行われるようになり、そこで上流階級の花嫁が着用した衣装がウェディングドレスのはじまりといわれています。

当時のウェディングドレスは、赤や青、緑の絹やベルベットの生地に金や銀の糸で刺繍を施されたゴージャスなものが多かったようです。

 
純白のドレスが普及したのは、1840年。
イギリスのビクトリア女王の結婚式がきっかけとされています。

純白のドレスにベールを着けたビクトリア女王の姿は新聞や雑誌に大きく取り上げられ、当時の女性たちの憧れの的となりました。以降「花嫁=純白のウェディングドレス」というイメージが定着し、現在まで伝わっているのです。

 

■日本ではじめてウェディングドレスを着た人って誰?

日本にウェディングドレスが登場したのは明治時代。文明開化の流れと共にやってきました。

1873年(明治6年)に長崎で磯部於平という女性が中国人と結婚した際に、はじめてウェディングドレスを着用しました。
当時の日本にウェディングドレスはなく、海外から購入したものが使用され、洋式の結婚式はごく一部のお金持ちや有名人に限られました。

 

日本で一般的にウェディングドレスが着用されるようになったのは第二次世界大戦後、アメリカ文化の流入以降です。ウェディングドレスが急速に普及したのは、日本の高度成長期に入ってからの1960年代後半といわれています。

 

■ウェディングドレスはいつだって女性のあこがれ

プリンセスラインやマーメイドライン、Aライン、スレンダー……、多種多様なドレスが登場し、数々のトレンドや時代を作り上げてきました。

 

時代と共に変化を見せるウェディングドレスですが、いつの時代も女性のあこがれであるということは変わりませんね。